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歌うことを生業にする歌手
プロフェッショナルと素人の“歌い手”を
区別するためにつくられた言葉。
わたしがお酒を歌で紐解く
歌酒(かしゅ)
と言う言葉を閃いたのは
新橋にかつてあった地酒専門店での勤務中だった。
白いタイルの床
背の高いレジカウンター
大きなお酒の冷蔵庫
細めの路地と向かいの印刷屋さん。
そしてその頃に味わった地酒の数々。
都内の様々な飲食店を巡り
お酒と食の可能性を仲間と語り合った日々。
今になっても、かけがえの無い時間

花を飾る花瓶を選ぶように
きらめく声ないお酒たちに言葉を添える


あなたは誰?
どんな人?
問われつゞける
お酒も同じ
どんな個性があるの?
比べられる運命でも
強くしなやかに麗しく輝いている
たった一人の自分でありたい
そう願いながらもがいてた
このお酒たちもきっとそうなのかも知れないな
そんな風にも思った。
でもわたしの方がよっぽど弱いな。




ループする葛藤の日々に
きみは、ふっと落ちてきた。
“あなたはさ、わたしの美味しさを歌うの。”


歌酒に、なってみない?

・・・やってみる。

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